お遍路。それは、四国にある八十八か所の霊場をめぐり、大切だった人の魂の安らぎのために。

だと思っていたが、全然違った。

 

意外とフリーダム

健康祈願、自分探しの旅、夫婦での旅行など、気軽に行っていいみたい。これは、歩いていく中で聞いた話ですが、退職して家に居場所がないお父さん方の逃げ場だったりするそう。そんな集まりもあるみたいで、テント持参でわいわい楽しそうだった。

もちろん、長年連れ添った大切な人のために歩かれている方もたくさんいる。

理由など人それぞれ。それでいい。仏教は懐が深い。

僕は、大学を卒業する年になって、「本当に今のままでいいのだろうか。」「このままどこかに就職して働いていけるのだろうか。」などと考え2014年4月に歩き始めた。

これから書いていくのはそのときの37日間の記録だ。

 

本を読む。

まずは準備の前の準備で本を3冊ほど読んだ。
お遍路に行く前に読んだ本3冊。

事前にわかることは調べておきたい。転ばぬ先の杖だ。

歩き終わってから考えてみると行き当たりばったりで行ったほうが、いい経験になった気もするが、何分臆病なもので、長い距離を雨の日も風の日も歩き続け、山あり谷ありを進んで行くお遍路で、いったい道中どんなことが起こるのか想像もつかない状態のまま出発するなんて、不安でしょうがない。

知りたいことは、

  1. 服装はどんなものか。
  2. お寺で何をするのか。
  3. ご飯はどうするのか。
  4. お金はどれぐらいいるのか。
  5. 宿はどこに泊まればいいのか。
  6. 荷物はどんなものをもっていけばいいのか。

ぐらいかな。まともな人はこれぐらい質問事項を考えて読み始めるのでしょうが、 僕はそんなことは考えずにとりあえず本を読んでみるスタイル。この質問事項は後付けだ。

 

1 服装はどんなものか。

着てたらなんでもいいそう。公式の正装はあるが、気にしなくていいようだ。調べてみるとなんやかんや装備してる。準備するのは大変。

遍路服装

四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページから引用。リンクは↓
遍路心得 遍路用品 遍路姿

ちなみに僕は、すげ笠・白衣(長袖)・数珠・ずた袋・金剛杖、ヒートテック・ジャージ・運動靴だった。

歩いている人で公式装備の人はめったにいない。バスツアーか車で移動しているひとぐらいなもの。そんなに持って歩けるわけがない。

2 お寺で何をするのか。

お参りをする。手順が結構あり覚えにくいですがなれたらいける。

門のところで合掌、一礼。

手洗い場で手を洗い、口をすすぐ。

本堂で蝋燭を立て、線香を立て、礼拝し、お経を読む。忘れずに「納め札」を納める。

大師堂で蝋燭を立て、線香を立て、礼拝し、お経を読む。忘れずに「納め札」を納める。

納経所で納経長に御朱印をもらう。

門のところで合掌、一礼。

だいたいこんな感じ。家に入ったら手洗いうがいはしますよね。けど、ここでうがいまでしてると、こいつなんなんみたいな目で見られるので、注意が必要だ。口をちょっと洗う程度がいい。使った水は、中に入れたらダメ。横に捨てよう。

鐘は近所迷惑になるのであんまり鳴らさない。玄関のインターホンのようなもので、きたことを伝える役割があるみたいだが、来る人来る人ならしてたら、お大師さんもイライラしそうだ。

3 ご飯はどうするのか。

朝夜は宿がご飯を出してくれる。素泊まりだと近所のスーパーなどへ。移動するのに、宿の人が車を出してくれたり、自転車を借りれたりするところもあるので聞いてみたらいいと思う。聞かなくても、宿の人から言ってくれることが大半なので、人見知りでも大丈夫。ほんまに至れり尽くせり。

お昼のご飯ですが、基本コンビニで調達する。お店で食べることもあるが、時間がかかるので歩いている人はだいたいコンビニだ。おにぎり2個にパン1個と簡単に食べれるものがいいかな。途中で道に迷ったり、コンビニがなかったとき用にカロリーメイトを鞄に忍ばせとくと安心だ。

食べ物はそれでいいのだが、問題は水分だ。お茶とポカリを一本ずつ持っていくが重たい…。しかも1リットルじゃ全然足りない。道中、自動販売機があればいいが、山を登るときは近くに自販機がないことも多々ある。倒れないように、最低でも1リットルは常に装備しておく。

そして、空のペットボトルは捨てない。山には湧き水がありそれをもっていけば買わずにすむし、宿でお茶をいれてもらってもいい。徳島、高知の半分ぐらいまでは水道水もそのまま飲めるみたいで、それを入れてもいい。という風に非常に便利だ。水筒なんて重たすぎて持っていけない。

 

4 お金はどれぐらいいるのか。

僕は初期準備(すげ笠、白衣(長袖)、数珠、納め札、納経長、地図、ろうそく、線香、線香入れ、ライター、ずた袋)に13352円税込かかった。一番札所霊山寺の納経所で揃えたが、他のお寺で揃えたほうが安いらしいので、別の場所で揃えるといいかも。

一周するのにかかった費用は約28万円だった。内訳は↓

  • 初期装備 13,352円
  • 納経代 300×88=26,400円
  • 宿代トータル 189,352円
  • その他(ご飯、洗濯、含め) 約50000円

 

5 宿はどこに泊まればいいのか。

一番最初に買った地図【四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)】の中に宿の場所と電話番号が記載されていてそれを参考にする。洗濯は宿の洗濯機を一回200円で借りれる。毎回洗濯するのはもったいないので、二日に一回ぐらいだ。

 

6 荷物はどんなものをもっていけばいいのか。

洗濯物を干す紐、着替え、タオル、携帯の充電器、寝袋。詳しくはまたあとで書く。基本、荷物はできるだけ軽くだ。これでもトータルで10kgあった。

 

そんなこんなで準備も整い出発。それでは。