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どうも、ねんごたれです。

大学を卒業してすぐ、歩き遍路をしてきました。

そこで経験したことから、歩き遍路のメリットとデメリットをまとめておこうと思います。

 

歩き遍路のメリット3つ。
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通しで歩き遍路をすると、足腰が鍛えられて後半が楽だというのはある。区切りや車だと足が鍛えられないか、鍛えたものがリセットされ、長い距離を歩くのは大変だ。では、それ以外ではどうなのか。

 

景色が自分のペースで流れる。

まわりの景色をゆっくり見ながら歩くなんて機会、ないでしょう?

歩いてお遍路をすると、早く歩きたくても、自分のペース以外で進めない。歩くことにだんだん飽きてきます。

「いったい、どうして歩いているんだろう。」そんなことを思い始めます。それでも、歩いていると、ふと、景色に目がいっている自分に気が付きます。そうなってくるとしめたもので、だんだん歩くのが楽しくなってくるのです。

そして、車などに乗っていると、全然気が付かなかったことに気が付き始めるんです。道中、こんな音がして。こんなにおいがして。

驚いたことに、山と街中ではウグイスの鳴き方が違うんです。山奥では下手くそなのです。「ホーホケキョ。」じゃなくて、「ホーホケキキェキョ。」みたいになってます。まるで人前で緊張する人みたい。なんか親近感がわきます。下手なウグイスは山奥で一生懸命、練習しているのかもしれない。

たまには、そんな時間を過ごすと穏やかな気持ちになれること間違いなしです。

 

自分より半世紀も上の人と友達に。

一緒にご飯を食べたり、遊んだり。そういう友達って普通、同年代ぐらいじゃないですか?ぼくもそうです。

歩き遍路じゃ、そうではないんです。たしかに、お遍路ではだいたいが一期一会です。けれど、通しで歩き遍路をしていると、他の通しのお遍路さんと何回も顔を合わせることになります。そこには年齢の差など関係ありません。同じ通しの歩き遍路さんです。

同じ道を、同じ時間、同じ天気の中、険しい道のりを一緒に歩いているわけです。自分が見たことあるお遍路さんを見ると安心するように、相手も安心しているのです。

であるならば、もう友達でしょう。歩きながら話をしたり、一緒にご飯を食べたりもできる。友達以外でそういうことができる経験、なかなかないです。職場の人とはまた違う感覚。敬語じゃない会話。それもお年寄りたち、目上の人とだ。すごく新鮮。

なかなかいい経験をしてきたものです。

 

目の前にレールを用意されるが急かされない

「やるべきことが決まっているならば、さっさとしろよ。」

そう言われたこと、あるいは言ったことはないだろうか。確かに、お遍路でやるべきことは決まっている。しかし、道行く人々やお寺の人々、宿の人々たちは、決してそんなことは言わないです。

「どの道を通って進んでもいいよ。」「行くなら応援するし、休むんなら休みにおいで。」「どう進もうが自由やで。道がわからんのんやったら聞いて。」

自分が決めたことを、自分がする。たったそれだけのことなのだが、それがただただ新鮮で温かい。過程や方法など関係ないのだ。

それを人に言われることがそもそもの間違い。期限や締め切りがないと動かない人も確かにいる。商売なら、仕方ないかもしれない。けど、そうでないならば?

心がつぶれてしまう前に、よくよく考えてみたほうがいいです。歩くと、そんなふうに考えられるくらいに、心が回復します。

 

歩き遍路のデメリット3つ。
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お金がかかる。

お遍路に行ってみないとわからないかもしれないが、危険がいっぱいあります。その道中を安全、快適に行くには30万近いお金がかかります。

今回は36日だったのでその値段ですが、日数が増えるごとに宿代が追加されます。また、夏などの暑いときに行けば、水分代も余分にかかる計算です。これが地味に高い。

自販機やコンビニで買おうものなら、安くて、500ml一本100円。一日に3本は飲むとしても、300円はかかる。できるならば、水道水や湧き水などでしのぎたいところだ。

 

時間がかかる。

歩きは最低でも一か月はかかります。自転車は約2週間。車なら約10日ぐらい。

働いているならば、なかなかこの時間を確保するのは難しいと思います。なので、ゴールデンウィークや土日だけ歩く人もいます。

時間に余裕がある人。学生や老人、引きこもりやニートの人にはおすすめです。時間があるならば、試しに一週間だけでも行ってみるべきだと思います。

 

思ったよりも安全ではない。
  • いい人たちばかりではない。
  • 家に泊まらして襲ったり、車でどこかへ連れ去ったりと、道中いろいろな話を聞きます。特に女性は危険だし、若い男性でも襲われることがあるらしい。野宿の時に気を付けるのは、虫や動物もそうだが、地元のアホどもにも気を付けなければならない。

  • 山あり谷ありの道を進む。
  • 調子にのって早いペースで行くと、怪我をしたり、それこそ山から落ちるかもしれない。途中で、イノシシや熊、蛇などエンカウント率は低いが気は抜けない。特に芋虫の襲来はエンカウント率がやばい。芋虫が苦手な人は金剛杖は必須アイテムだ。潰さずによそにやる。これが鉄則。

  • お遍路さんにも気をつける。
  • 旅の記録の中で、さんざんお遍路さんがよかった話を書いてきたが、悪い人ももちろんいます。僕は、申し訳ないが第一印象で話す相手を決めました。初対面からニヤニヤしたり、やさしそうに振る舞ったりする人は警戒対象だ。初対面の赤の他人にやさしくするなんてことは、本当に優しい人か、なにか下心がある人だ。全員が敵だと思っていても問題ないです。むしろそれぐらいでちょうどいいぐらいです。また、お接待は、きちんと袋に詰められたものを受け取るようにすべきです。手作りのものや小分けにされているのは警戒したほうがいい。「お接待」っていうだけで、警戒レベルが否応なしに下がってしまう。それを逆手にとって悪いことをする人もなかにはいるらしいです。所詮他人なのだから、警戒して損はない。

 

まとめ

歩き遍路をしてきて、よかったか。

「もちろん、よかった。」今までにない経験ができたし、いろんな生き方があることもわかった。

自分のことなのだから、人の話を鵜呑みにして、その通りに行動しなくてもいい。『他人は責任をとらない。』このことをよく頭にいれておきたい。

また、歩いている最中や、歩き終わってすぐは、いったいどんなことを得たのかなんてわからない。

経験が自分の中に吸収されるのには時間がかかる。

「得たものが何もなかった。」と思うかもしれないがそんなことはない。自分で気が付かないだけで、何かが変わっている。

気にせずに、他にすることをやっていけばいい。