
草刈り機のエンジンを始動させるために、スターターロープを何度も力いっぱい引っ張る作業に疲れていないでしょうか。
私も愛用していたエンジン式草刈機の液漏れや始動不良が重なり、作業前の準備だけで疲労することに悩んでいました。
そこでマキタの18V充電式草刈機「MUR195LDZ」に買い替えたところ、始動の手間がなくなり、草刈り自体のハードルが下がりました。
今回は、この電動草刈機の組み立て方や実際の使用感、長時間の作業に対応するためのバッテリー運用の工夫について解説します。まずは、エンジン式から電動に変えて作業がどう変わったか、その実感を説明します。
エンジン式から電動へ乗り換えて草刈りは楽になったか

これまで使用していたエンジン式の草刈機「STIHL FS 2200」は、液漏れやパーツの破損などの不具合が多く、エンジンがかかりにくい状態が続いていました。
充電式(電動)の草刈機に変えて最も楽になったのは、やはり始動時の負担がなくなったことです。バッテリーを差し込んでスイッチを押すだけで動き出すため、ロープを何度も引っ張る必要がありません。また、エンジンの排気ガスや特有の大きな騒音からも解放され、周囲への気兼ねも少なくなりました。
始動時のトラブルによる時間ロスがなくなったことは、草刈り全体の疲労度を減らす上で大きな効果があります。
マキタの18V充電式草刈機「MUR195LDZ」の組み立て手順
マキタの「MUR195LDZ」は、購入後にいくつかのパーツを自分で組み立てる必要があります。付属の工具で組み立ては可能ですが、スムーズに進めるための手順を確認しておきましょう。
草カバー取り付け

草の跳ね返りを防ぐカバーを取り付けます。

先端に差し込む部分があるので、そこに金具を入れて固定します。

取り付けは付属の六角レンチを使用します。
左右のネジをバランスよく締める必要があり、ここは少し調整が難しい印象でした。
ループハンドル取り付け

ループハンドルは、シャフトの指定位置に挟み込んで固定します。
実際に持ってみて、自分の腕の長さに合わせて位置を少し手前に調整すると、取り回しがしやすくなります。付属のT字工具を使い、4箇所のネジを締めるだけで固定できます。
刈刃を取り付け

シャフトの先端部分に刈刃を取り付けます。
電動草刈機はエンジン式と違い、軸を固定しないと刃が一緒に回ってしまうため注意が必要です。付属の六角レンチをシャフトの奥までしっかりと差し込んで回転をロックし、専用のナットで刈刃を固定します。

刃の向きは、パッケージ表示が上になる向きで問題ありません。
実機を使ってわかったMUR195LDZの使用感
実際に組み立てを行い、畑や庭の草刈りで使用してみてわかった詳細をまとめます。
楽らく運転モードが基本の操作方法

手元の操作パネルで回転速度の調整が可能ですが、ループハンドルを両手で握り込みながら作業中に細かく切り替えるのはやや難しく感じました。
実用的には、草の密度に応じて自動で回転数を調整してくれる「楽らく運転モード」を常時使用する形で十分対応できます。
草が絡まった際には、電源ボタンを1回押すだけで逆回転する「カラミトリモード」が役立ちます。
- 常時:楽らく運転モード
- 電源ボタン1回押し:カラミトリモード(逆回転)
- 電源オフ:電源長押し
斜面作業で扱いやすいループハンドル

Uハンドル仕様の草刈機に比べて、ループハンドルは斜面などの傾斜地で本体を傾けやすく、感覚的に動かしやすい特徴があります。
平地を左右対称に往復して刈る場合はUハンドルの方が安定しやすいですが、起伏の多い場所ではループハンドルの方が扱いやすいです。
地面に置くときは少し不安定
バッテリーが配置されている後部が細い形状になっているため、地面に一時的に置いた際にやや左右に傾きやすい印象があります。
ただし、置いておくだけで倒れてしまうようなことはなく、実用上大きな問題にはなりません。
バッテリー持ちを改善するためのメンテナンスと刈刃の選定
電動草刈機の電池持ちを良くするためには、バッテリー単体の性能だけでなく、本体のメンテナンスと刈刃の選定が非常に重要になります。摩擦と回転時の負荷を減らすことで、バッテリーの消費を抑えることができます。
ギアヘッドへの定期的なグリス注油

電動草刈機であっても完全なメンテナンスフリーではありません。
先端のギアヘッド部分には、約30時間の稼働ごとにグリスを注入する必要があります。例えば、3時間の作業を10回行うごとに1回というペースなので、半年に1回、あるいは冬の草刈りオフシーズンの入り口でメンテナンスを行っておくのがコツです。
グリスが不足すると内部の摩擦抵抗が大きくなり、無駄な電力消費と機械の劣化を招いてしまいます。

低抵抗なチップソー「安全忍者 草影」の導入

刈刃には、関西洋鋸の「安全忍者 草影(くさかげ)」を使用しています。
この刃は、草が絡まりやすく抵抗の原因になる「刃袋(くぼみ)」がない特殊な設計になっています。これにより草の巻き付きが抑えられ、低回転でもスムーズに刈り取ることができるため、モーターへの負荷が減り、バッテリーの持ち時間を延ばす効果が得られます。
草刈機が途中で止まらないためのバッテリー運用の工夫
電動草刈機の懸念点は、バッテリーの持ち時間です。広範囲を効率よく刈るためには、事前の準備と運用の工夫が必要です。
草の高さによるバッテリー持ちの変化
バッテリーの持続時間は、刈る草の高さや密度によって変化します。楽らく運転モードを使用した場合の実感値は以下の通りです。
- 足首くらいの草: 約45分
- 膝くらいの草: 約20分
草の抵抗が大きくなると自動的に回転数が上がり、バッテリー消費が早くなる点は注意が必要です。
夏の暑さによるバッテリーの温度上昇対策
気温が高い夏の日に連続して負荷をかけ続けると、バッテリーが熱を持ち、安全装置が働いて動作が止まることがありました。
移動時や方向転換の際にこまめに回転を止め、バッテリーに熱がこもりにくいように運用するのが安定して動かし続けるコツです。
ポータブル電源を活用したローテーション方法
長時間の作業を行う場合は、予備のバッテリーを複数用意し、作業現場でポータブル電源を使って充電しながら交互に使用するのが効率的です。

2024.9.10追記:充電器を1口タイプに変更し、
- 6.0Ah ×3
- 2.0Ah ×1
をポータブル電源で充電しながらローテーションすることで、約2時間半、休みなしで草刈りができました。

2025.5.8追記:80%充電にこだわらずそのまま抜くことで、ローテーションがかなり楽になっています。
2026.5.31追記: 以前は「6.0Ahを3本」に加えて「2.0Ahを1本」用意して回していましたが、前述の「定期的なグリス注油」と「安全忍者 草影」による負荷軽減を行うようになってからは、余分な2.0Ahバッテリーは不要になりました。
現在は「6.0Ahを3本」のみを用意し、1口の急速充電器で順次充電しながらローテーションさせることで、約2時間半の連続作業が問題なく行えるようになっています。
充電時はバッテリーの温度上昇を防ぐため、充電器とバッテリーに直射日光が当たらないよう段ボールなどで日よけを作っておくのが効果的です。
電動草刈機でも防げない腕の震えと肩の筋肉痛への対策
電動草刈機を導入したことで、エンジンの排気ガスや始動の面倒さからは解放され、草刈りはかなり楽になりました。
しかし、電動式であっても機械自体を長時間支えることによる疲労は発生します。
特に、回転する刃からの振動による「指の痛みや腕の震え」は、手元の対策が必要です。長時間の振動にさらされると血管や神経の麻痺を招くため、振動軽減スポンジが内蔵された「防振手袋」の使用を強く推奨します。
また、電動になっても草刈機自体の重さは肩にかかるため、翌日の肩の筋肉痛を防ぐためには、衝撃を吸収するゴム製の「振動吸収バンド」と着脱が楽になるエスビナーの併用が有効なコツになります。
まとめ|マキタの電動草刈機が向いている人と向いていない人
マキタの「MUR195LDZ」は、従来のエンジン式のような始動の手間がなく、スイッチ一つで作業を開始できる手軽さがあります。 特に以下のような方に向いています。
- エンジン式の始動不良やメンテナンスに煩わしさを感じている人
- 斜面での作業が多く、取り回しのしやすい草刈機を探している人
- バッテリーを複数用意し、充電しながらローテーションできる環境がある人
一方で、予備のバッテリーがなく、一度に数時間ぶっ続けで草を刈りたい人には、稼働時間の面で向いていない可能性があります。自分の作業量と環境に合わせて、最適な道具を選んでみてください。
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