2014.4.23
16日目!
さて、今日は次の岩本寺で鈴を買うことを忘れないようにしないと。歩くときに寂しい。
歩きお遍路史上、最大のピンチ(腹が)
いい感じでどんどん歩いて行くが、途中でお腹の調子が悪くなる。 「くっ、やばい。」工事現場においてあるような、公衆トイレが見つかるが、苔に覆われている。こんなところ無理、無理。
「まだ、いけるか。」と思い進んで行くが、山の麓でピンチ!ついに、野ですることになるのかと思いつつ限界まで進むことにする。歩いていると、重大なことに気が付く。「あれ?斜面が急で横に入っていけなくない?」「後ろから歩いてくる遍路さんとかに丸見えなんじゃ…。」
このままではまずいと思いつつ、ペースを上げる。前を歩いていたお遍路さんを追い抜く。「若いものは早いなぁ。」と言われ、「そんなことないです。」と返し、さらにペースを上げる。会話をしている余裕はない。今までは、お遍路さんに出会わずちょっと寂しい感じだったが、この時だけは、邪魔者でしかない。なんとか山を上がりきる。
上がりきったところにちょうどトイレがあった。荷物が邪魔なので盗られないか心配だが、入口に置き、白の鞄だけもってトイレに直行。紙が少なくて焦るが、なんとかセーフ。
出てきてから、ゆっくりと写真をとる。めっちゃ景色がきれい。てか、あんなところからよく腹がもったものだと思う。(写真では小さすぎて見えづらい。)
なんとか野にすることなく一件落着。まだ、二日目の宿のおじいさんにもらったトイレットペーパーは使わないな。いつまでもっていくんだろう。完全にお守りポジション。
このあたりは、電車ではなく汽車なんだなとしみじみ。余裕があると周りが見えるよね。
37番札所岩本寺に到着。
ちゃんと鈴を買うが、普通の鈴では大きすぎるので、鈴付きのキーホルダーを買う。それを金剛杖の手元の袋につけ満足。
と思いきや、ここで予定をミスったことに気が付いた。
今日はここまで約20kmぐらいしかあるいておらず、時間はまだ昼前。ここから15kmは先に進めたことに気が付く。宿をキャンセルして、次の宿を予約するか、そのままどこかで時間をつぶして、宿に泊まるか。悩む。
とりあえず、近くの食堂(末広食堂)でご飯を食べることにする。ひさしぶりに食べるとんかつが旨い。時間があるので少年ジャンプも読む。まだ、時間がある。とりあえず、宿に連絡をするも繋がらない。
宿の場所を確認するために歩いていくことにする。人の気配がないので、近くの神社(琴平神社)で休憩する。そういえば、一生懸命歩いてきて、昼間ゆっくりすることなんかなかった気がする。大学のころは昼間なんて時間つぶしに昼寝したり漫画読んだりインドア派(引きこもり)だったけれど、こんな風にそとでゆっくりするのも悪くないなと思う。
地図を見てみると高知もこんなところまで歩いてきたかとしみじみ。まだ、お遍路は半分も来ていないが、足もだいぶ痛くなくなりどんどん歩けそうだ。一日目は20kmもないのに一日かかっていたが今では半日もかからない。だいぶ成長したなと思う。
そんなことを考えつつ、もう一度電話をするとつながったので宿の方に行く。
今日の宿【民宿 村の家】に到着。
この宿は腰の曲がったおばあちゃんが一人で切り盛りしていた。布団の準備を手伝おうとしたが、「ええで、ええで。」といって断られた。夜ご飯も朝ご飯も、お腹いっぱいだしてくださり、この宿にしてよかった。
どうして、この宿にしたかというと、12日目に出会った親子のおじいさんの方に教えてもらったからだ。安くていい宿。本当にその通りだと思う。だいたいの宿は6500~7800円(一泊2食)ぐらいするのだが、ここは5500円だった。安い。
十分満足だが、おばあちゃんが過労で倒れないか心配だ。もうたぶん80歳超えているのではないかと勝手に思っている。
足摺岬まではまだまだなので、明日は途中で泊まりだ。
それではまた。
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