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時速の計算が苦手なのは、「きはじ」「みはじ」「はじき」に頼っているからだ。

小学生の頃から時速の計算が苦手で、そのままズルズルと高校生になり、それでもできないという生徒は多い。苦手意識が先行しすぎて、時速という言葉を見た途端、脳をシャットダウンしてしまうこともあるぐらいだ。本当にもったいない。

今回の記事を読んで、苦手をなくしてもらえたらと思う。

時速の計算ができない3つの理由。

計算の方法だけに頼っている。

小学生のころにこんなことを習ったのではないだろうか。

俗に言う「みはじ」「きはじ」「はじき」の法則だ。

  • 「道のり」を出したければ「速さ×時間」
  • 「速さ」を出したければ「道のり÷時間」
  • 「時間」を出したければ「道のり÷速さ」

このような法則を覚えておき、時速に関係する3つの要素の値を導き出すという方法だ。これでは、それぞれがどんなものなのかすら覚えずに終わってしまう。「時速って何?」という質問がでるのも仕方がないだろう。

時間、分、秒の関係を理解していない。

高校生になっても、この辺りの関係を理解していないことがある。

  • 1時間=60分
  • 1分=60秒
  • 1時間=3600秒
  • 1分=1/60時間
  • 1秒=1/60分
  • 1秒=1/3600時間

初めの2つだけでも覚えていればあとは簡単に計算することができるが、その計算すらもできない事が多い。また、まれに初めの2つすら理解していない場合もある。時間というのを考えない生活をしているとしか考えられない。

1あたりいくらという考え方の喪失。

  • 道のり…進んだ距離
  • 時間…進むのにかかった時間
  • 速さ…単位時間あたりに進む距離

簡単に説明するとこんな感じなのだが、ここで問題になってくるのが「速さ」だ。この単位時間あたりというのがわかりにくいので詰まっていることが多い。このあたりも含め、簡単に解説していく。

時速の計算ができるようになる解説。

問 時速100kmで5時間進むと、何km進むか?

この問題を見た時点で思考がストップしているんではないだろうか。ここで、「きはじ」の考え方を持ってきて、「速さ×時間」だからというのは止めてほしい。問題を解くことが目的ではなく、問題を解くための考え方を学ぶことが目的なのでしっかり考えていこう。

さて、この問題を考える前にこちらの問題を考えてみてほしい。

問 1個100円のみかんを5個買ったときの値段は?

どうだろうか。「そんなん簡単じゃないか。」と思ったのではないだろうか。この問題を解くのに「きはじ」の考え方のようなことを頭の中で作らずにそのまま計算ができたのでは?

この問題がなぜ解けるのかというと、「1個100円」というわかりやすいワードが入っているからだ。この言葉のおかげで、5個買えば、100円が5個分だから500円だというのが分かる。

では、問題を見てみよう。

「時速」とは1時間あたりに進む距離なので、問題文をこう書き直すことができる。

問 1時間で100km進むと5時間で何km進むか?

これでもう答えが出るのではないだろうか。100×5=500なので500kmだ。

時速という聞き慣れていない言葉を見るだけで思考がストップしているならば、頭の中でこう書き換えることで、すんなり頭に入るようになるんじゃないだろうか。慣れてくれば、時速という言葉を見ただけで、「1時間あたりで進む距離なんだ。」ということが瞬時にわかるようになる。普通は、この段階まで小学生のうちに達してほしいものだ。

問 500km進むのに5時間かかったときの時速は?

これも問題を頭の中で書き換えてあげよう。

500km進むのに5時間かかったとき、1時間で何km進むか?

500÷5=100 なので、時速100kmだ。

問 500kmの道のりを時速100kmで進んだとき、何時間かかるか?

これも問題を頭の中で書き換えてあげよう。

500kmの道のりを1時間で100km進んだとき、何時間かかるか?

500÷100=5 なので、5時間だ。

あとがき

こんなふうに、少し書き換えてあげるだけですんなりと分かるようになる。

高校生になっても時速がわからないのは、本人の勉強不足ももちろんあるだろう。ただ、それだけではなく、算数を教えるときに「時速」というワードを定着させたいために、あえて時速という言葉ばかりを頻繁に使ってしまう先生にも問題がある。言葉の意味を理解していない段階で「きはじ」などの計算方法を教えるところまで授業が進むとどうなるか。生徒は、答えが簡単に出てしまうという達成感に溺れてしまうのだ。その結果、本来の意味を理解しないまま問題が解けてしまい「自分は解けるんだ。」という勘違いをしてしまう。また、答えが簡単に出ないと解けないんだという間違った考えを身に着けさせてしまうことにもつながっている。

先生に依存するのではなく、自分できちんと考える習慣を身につけるようにしよう。

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