少し前、知り合いの設計事務所の手伝いをすることになって、Archicadが動くパソコンが必要になりました。調べてみると、どれも高いんですよね。
「だったら、買うより自分で作ったほうが安いんじゃないか。」
ということで、作ってみることにしました。
幸いにも、最近、window10のAnniversary Updateよりライセンス認証が Microsoftアカウントに付属。これにより、マザーボードやCPUを変えてもそのまま使えるようになったのも理由の一つです。ちょうどいいタイミングだよ、全く。
必要なもの。
略称 | 製品名 | 購入価格 |
---|---|---|
CPU | Intel CPU Core i7-6700K (LGA1151) | 35,257 |
マザーボード | ASUSTeK Intel Z170搭載 マザーボード (LGA1151対応) | 17,224 |
SSD | Transcend SSD 480GB(SATA3) | 12,671 |
HDD | WD HDD 内蔵ハードディスク 3TB | 7,770 |
メモリ | TEAM DDR4 PC4-19200 16GB×2 (DDR4 2400MHzシリーズ) | 11,999 |
光学ドライブ | ASUSTek Windows10対応 M-DISC対応 (BD-R 16倍速書込) | 8,015 |
CPUクーラー | 92mmサイドフロー型CPUクーラー 白虎 | 2,891 |
ケース | ATX対応ミドルタワーPCケース (Corsair Carbite 100R Silent) | 5,772 |
電源 | 80 PLUS Silver 750W ATX電源 (玄人志向) | 10,778 |
モニター | LG ディスプレイ モニター 27インチ (超狭額AH-IPSパネル) | 23,449 |
マウス | Logicool ロジクール ゲーミングマウス (G502 RGB) | 6,247 |
キーボード | ロジクール ワイヤレスキーボード (K275) | 2,380 |
HDMIケーブル | Amazonベーシック ハイスピードHDMIケーブル | 598 |
SATAケーブル | 変換名人 【3個セット】 SATA6Gbケーブル | 1,280 |
ビデオカード | GEFORCE GTX 1070 8GB | 44,814 |
結構多い。トータル191,145円。
Archicad用にビデオカードを買ったのが高額の主な理由だ。
Quadroではなくてゲーム用のものを付けてみたのだが、問題なく動いているので大丈夫だろう。3Dモードもヌルヌル動きます。
ビデオカード(グラフィックボード)がなければ44,814円は安くなるので、トータル15万ぐらいでパソコンが一揃い組み立てられることになるかな。
今回は、3Dを動かすために必要なので、仕方がない。
【要確認】自作するときの注意点。
型が合えばだいたい大丈夫。
- CPUとマザーボードの型が同じ。(LGA1151)
- マザーボードとメモリの型が同じ。(DDR4)
- マザーボードとSSD,HDD,光学ドライブをつなぐSATAケーブル(SATA3)
※DDR3とDD4は形が違うので気を付ける。
※SATA2,SATA3は互換性があるので間違えても大丈夫。
しかし、マザーボードがSATA3対応なら全部SATA3に合わせたほうがいい。
電源の選び方。
トータルでどの程度消費電力がかかるかを考えてみる。買う時に、どのパーツが何w必要なのかを確認して足していくとよい。
今回は
CPU 96W×1.5
メモリ 5W×2
マザーボード 50W
ビデオカード 225W
光学ドライブ 25W
SSD 25W
HDD 15W
142+50+225+25+25+15=482
482÷0.7=688
ぐらいなので、700Wあればいけそうな計算結果。ちょっと多かったかな。
参考↓
◆電源容量の目安の計算方法 – その他 PC パーツの選び方
組み立てるときに気をつけること。
まず、素手だと危ない。いろいろ金属がとがっているので、擦り傷が多くなる。手の油で汚す場合もあるので、できるだけ手袋をする。
ぼくが使ったのは、TRUSCO(トラスコ) 静電気対策用手袋(指先ウレタンコート) 。毛がでなくて滑らなければ、なんでもいいんじゃないだろうか。
夏場は汗が垂れるので、できれば涼しくほこりが少ない部屋で組み立てる。自作するのであれば、冬がおすすめだ。
組み立て手順
①マザーボードにCPU、メモリの取り付け。
②グリスをぬりCPUクーラーを取り付け。
③マザーボードをケースに固定。
(CPUクーラーの大きさによっては②③の順番が変わる。)
④電源、光学ドライブ、SSD、HDDをケースに取り付ける。順番は適当。
⑤それぞれに、SATAケーブルや電源ケーブルを差し込む。
(わかりにくいので、マザーボードに入っている説明書をよく読む。)
⑥ビデオカードをマザーボードにつけ、忘れず電源ともつなぐ。
⑦ケースの蓋をしめる前にきちんとつくのか、電源を入れモニターに映してみる。
⑧うまく映っていたら完成。
反省点。
よく考えずに作った結果、余分な出費が多い。
SSDは480GBもいらない。
240GBぐらいがちょうどいい。120GBはちょっと少ない。
HDDは3TBもいらない。
2TBで十分だろう。それより小さくなるとあまり値段が変わらない。
ブルーレイはいらない。
必要になったときでいい。というより、パソコンでわざわざみない。PS3、PS4でいい。これからどんな時代になるのかわからないが、そのときには安くなってるはずだ。大きなデータのやり取りに使うかもしれないが、そのときはUSBかHDDを使えばいいので問題ない。
ホンマにブルーレイの意味がない。
オーバークロックはしない。
これから興味が出てくると思って買ったが、興味がでてきたら、そのときにまた最新仕様に組み立て直せばいいことに気が付く。
電源も少なめで大丈夫。
大まかな計算しかしてない。まあ大きい分には問題なかった。きちんと計算しよう。
600wから650wあれば大抵は大丈夫だろう。500wだと少し小さい。
メモリ32GBもいらない。
16GBあれば十分。足りなければ、その時に増設。
OSについて。
前のパソコンがHDDにOSをインストールしていたので、SSDにデータを移した。クローンを作ったかたち。使ったソフトは、『EaseUS Todo Backup』。
気を付けるところは、OSのデータだけではなくて、全部選択して移すところだ。
SSDに変更してみると、やはり起動速度が全然違う。変えて正解。
参考↓
◆EaseUS Todo Backup Freeを使ってクローンSSDを作成する方法
EaseUS Todo Backup Freeの日本語公式ホームページはこちら↓
◆http://jp.easeus.com/backup-software/free.html
使い勝手。
マウスはショートカットキーが欲しくて、これにした。Archicad を使ってるとこれが便利。建物を回転させるのに一発でいける。
CPUクーラーは、IORIや虎徹という選択肢もあったが、あれは大きすぎるのでつけにくい。白虎ぐらいがちょうどいい。
モニターに27インチも、いらない気もする。まあ、いろいろ見ながらできるので必要っちゃ必要。
そこまで、使いこなせてないが。
ケースが組み立てもしやすく、音も静かで見た目もいい。しかし、電源が押しにくいのだけがネックだ。指がでかいしね。押した感触は最高なんだが、ちょっとボタンが小さい。ほんまそこだけが気になって仕方ない。
今はパソコン関係値上がりしてて、かなり高い。作った時期がよかった。
追記
現在ではもっと性能の良い新しい製品が出ているので、そちらを購入するようにすると安いのでオススメ。
コメント