Steamのゲームを高フレームレートで遊びたいと思っても、モニターが高リフレッシュレートで動かなければ、画面の滑らかさは伸びません。
この記事では、240fpsを狙うときのモニター選びを、解像度と端子の注意点に絞って書きます。PCのスペックの話はいったん置き、モニター側で迷いがちなところだけを押さえます。
先に結論|240fps狙いはFHDかWQHDが現実的
240fpsを活かすには、ゲーム側が240fps近く出せることに加えて、モニターが240Hzで表示できることが必要です。
解像度は、次の考え方が分かりやすいです。
FHD(1920×1080)で240Hz
まず240Hzの滑らかさを体験したい人向けです。価格も選択肢も広く、負荷も抑えやすいです。
WQHD(2560×1440)で240Hz
画の細かさも欲しい人向けです。最近は有機ELでも240Hzのモデルがあります。
4Kで240Hz
現在は製品が存在しますが、価格帯が上がりやすく、PC側の要求も一段上がります。高解像度も高リフレッシュも欲しい人向けです。
240Hzの体感に関わるのは応答速度より設定のほう
240Hzというのは、画面が1秒間に240回書き換わるという意味です。数字が大きいほど動きが滑らかに見えやすくなります。
このとき、1回の書き換えに使える時間は約4.2ミリ秒です。つまり、画面の表示がとても速いペースで切り替わります。
ただし、モニター選びでよく見る「応答速度◯ms」は、測り方によって数字が変わりやすく、数字だけで良し悪しを決めにくいです。実際は、残像を減らす機能が使いやすいか、設定で見え方を調整できるかのほうが満足度に直結します。
たとえばBenQ ZOWIEのXL2546Xは、残像感を抑える機能としてDyAc 2を搭載しており、動きの速い場面でも見やすくする方向の特徴があります。
端子ごとの出せる範囲の目安
240Hzにするうえでつまずきやすいのは、ケーブルの規格というより「そのモニターの端子で、その解像度の240Hzが出せるか」です。
ここは端子規格だけで断定できず、色深度(8bit/10bit)、HDR、DSC(圧縮)の有無でも条件が変わります。以下はあくまで目安として見てください。
HDMI 2.0(最大18Gbps)
・目安の到達点は4K 60Hzあたりまで
・FHD 240Hzは対応する製品もありますが、モニター側の実装と設定次第で出ないこともあるので「できたらラッキー」ではなく、仕様表で対応解像度・Hzの組み合わせを確認するのが確実です。
HDMI 2.1(最大48Gbps、Ultra High Speed HDMIケーブル前提)
・4K 120Hzや8K 60Hzといった高帯域の映像を想定した規格です
・ケーブルも「Ultra High Speed(最大48Gbps)」対応が前提になります。
DisplayPort 1.2(HBR2、最大21.6Gbps)
・目安の到達点は4K 60Hz
・ゲーミング用途だと1440p 144Hzや1080p 240Hzを狙える帯域として扱われることが多いです。
DisplayPort 1.4(HBR3、最大32.4Gbps、DSC対応がポイント)
・帯域自体も増えますが、重要なのはDSC 1.2(映像圧縮)を取り込めることです
・これにより、高解像度・高Hzの組み合わせを現実的に通しやすくなります。
DisplayPort 2.1(UHBR、最大80Gbpsクラス)
・DP80(最大80Gbps)など、さらに上の帯域を扱う世代です
・VESAの発表では、用途例として4K 240Hz HDRなどが挙げられています(条件次第で圧縮の有無は変わります)。
補足:ここが落とし穴になりやすい
・同じ「HDMI 2.1」でも、モニター側が4K 120Hz止まりだったり、PC側の端子が古かったりすると、240Hzは出ません
・DSCが使えるかどうかは、モニター側とGPU側の両方が対応している必要があります(片方だけ対応でも成立しません)
だいたい以下の表のようになります。
| 解像度 | Hz | HDMI 2.0 | HDMI 2.1 | DP 1.2 | DP 1.4 | DP 2.1 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FHD (1920×1080) | 60 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| FHD (1920×1080) | 120 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| FHD (1920×1080) | 144 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| FHD (1920×1080) | 240 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| WQHD (2560×1440) | 60 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| WQHD (2560×1440) | 120 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| WQHD (2560×1440) | 144 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| WQHD (2560×1440) | 240 | × | ◎ | × | ◎ | ◎ |
| 4K (3840×2160) | 60 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 4K (3840×2160) | 120 | × | ◎ | × | △ | ◎ |
| 4K (3840×2160) | 144 | × | △ | × | △ | ◎ |
| 4K (3840×2160) | 240 | × | △ | × | △ | ◎ |
記号の意味
- ◎:だいたい問題なく狙える(製品も多い)
- △:条件付き(DSCが必要、機種差が大きい、設定が必要になりやすい)
- ×:その規格の想定範囲では難しい(別規格・別条件が現実的)
240Hzクラスのモニター例
ここでは、比較的手に取りやすい価格のものを載せておきます。
BenQ ZOWIE XL2546X 24.5インチ
- 画面サイズ:24.5インチ
- リフレッシュレート:240Hz
- 解像度:Full HD(1920×1080)
- パネル:TN
- VESAマウント:100×100 mm
- 入力端子:HDMI 2.0 x3 / DisplayPort 1.2 x1 / ヘッドフォンジャック
FHDで240Hzを出したい人向けです。競技寄りの定番で、DyAc 2のような残像を抑える方向の機能が特徴に入っています。端子はHDMI 2.0とDP 1.2が中心です。
LG UltraGear OLED 27GX704A-B 26.5インチ
- 画面サイズ:26.5インチ
- リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:0.03ms
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- パネル:有機EL
- VESAマウント:100×100 mm
- 入力端子:HDMI 2.1 x2 / DisplayPort v1.4 x1 / ヘッドフォンジャック
WQHDで240Hzを出したい人向けです。
Pixio PX279 Wave White 27インチ
- 画面サイズ:27インチ
- リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:1ms
- 解像度:Full HD(1920×1080)
- パネル:IPS
- VESAマウント:100×100 mm
- 入力端子:HDMI 2.0 x2、DisplayPort v1.4 x1
Pixioからは、有機ELモデルの「PX277 OLEDMAX」が出ているのですが、そちらは高いので古い方をまとめておきます。
REGZA RM-G276N
- 画面サイズ:27インチ
- リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:1ms
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- パネル:Fast IPS
- VESAマウント:75x75mm
- 入力端子:HDMI x2、DisplayPort x1
HDMIとDisplayPortの世代がどこにも記載がないのですが、多分HDMI 2.0 x2、DisplayPort v1.4 x1でしょう。
まとめ
240Hzを出すときに詰まりやすいのは、ケーブルよりも「その端子で、その解像度・Hzが出せるか」です。FHDならHDMI 2.0でも240Hzに届く機種がありますが、解像度が上がるほど帯域が足りなくなりやすく、仕様表の確認が必須になります。
特に4K 240Hzは必要なデータ量が大きく、HDMI側だと条件が厳しくなりやすいです。現実的には、4K 240Hzを狙うならDisplayPort接続を前提に考えるほうが安全です。モニターとGPUの両方が、4K 240Hzに対応したDisplayPort(DP 1.4でDSC対応、またはDP 2.1など)を持っているかをまず確認すると迷いません。
また、モニターを支えるアームは、エルゴトロンの高いモニターアームでなくて、安いのでも十分支えることができます。
グラフィックボードはこちら。



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