ASMRが気になって調べてみると、録音するためには「リニアPCMレコーダー」が必要なようです。
「リニアPCMレコーダー」って初めて聞くのでなんだろうとなったのですが、音を圧縮せずに保存できるレコーダーのようです。発生した音をそのまま保存できるので、耳元で聞いているように聞こえるみたいですね。
YouTubeでは、TASCAMのものがよく使用されているので探してみたのですが、種類がいっぱいあって選びきれないので違いをまとめてみることにしました。
TASCAM「リニアPCMレコーダー」違い まとめ
旧式 DR-05 VER3
- 発売時期:2019年7月下旬
- 記録メディア:microSDXCカード(最大32GB)
- チャンネル数:2チャンネル(ステレオ)
- USB端子:mini-USB
- 乾電池:単3形電池2本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)
旧式のタイプ。端子が「Mini-USB」なことに注意。
初期型は2011年3月下旬発売。徐々にバージョンが上がっていき、DR-05 VER3(7世代目)で最後っぽい。旧バージョンで英語表記になっていても本体のファームウェアをV2.10以降にアップデートすることで日本語に対応するみたいです。
新式とそれほど値段が変わらないので、こちらよりかは新しい方を購入するほうが良さそうです。
USBオーディオインターフェース付きのタイプ
マイクと同じ用にパソコンやiOSデバイスで使用できるUSBオーディオインターフェース付きのタイプ
DR-05X
- 発売時期:2019年2月上旬
- 記録メディア:microSDXCカード(最大128GB)
- チャンネル数:2チャンネル(ステレオ)/ 1チャンネル(モノラル)
- USB端子:micro-USB
- 乾電池:単3形電池 2本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)
通常モデルで、マイクは固定です。
ASMRでの使用のように、近距離でゾワゾワと録音するのであればこちらで問題なさそうです。
DR-07X
- 発売時期:2019年2月上旬
- 記録メディア:microSDXCカード(最大128GB)
- チャンネル数:2チャンネル(ステレオ)/ 1チャンネル(モノラル)
- USB端子:micro-USB
- 乾電池:単3形電池 2本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)
マイク部分が可動式になっていて、A-B方式(広範囲を集音)、X-Y方式(1方向の音を逃さず集音)での録音が可能になってます。
近距離ではなく少し遠目の音を拾いたい場合はこちらですね。
DR-40X
- 発売時期:2019年2月上旬
- 記録メディア:microSDXCカード(最大128GB)
- チャンネル数:4チャンネル(2ステレオ)
- USB端子:micro-USB
- 乾電池:単3形電池 3本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)
Neutrik社製ロック付XLR/TRSコンボ入力端子が使用できるタイプです。
XLR、TRS端子が必要な場合はこちらです。カタログスペックは変わりません。
業務用 DR-100MKIII
- 発売時期:2016年7月下旬
- 記録メディア:SDXCカード(最大128GB)
- チャンネル数:2チャンネル(ステレオ)
- USB端子:micro-USB
- 乾電池:単3形電池2本(アルカリ乾電池、ニッケル水素電池またはリチウム乾電池)
- 内蔵リチウムイオン充電池(3,950mAh)
内蔵リチウムイオン充電池が搭載されていて、乾電池と合わせて長時間の使用ができ、24bit/192kHzの録音に対応しています。XLR/TRS入力も可能です。
バッテリーが内蔵されている唯一のモデルになってます。
業務用に設計されており、頑丈なので見た目がガッシリしている感じです。記録メディアがSDカードになっており他のものと違うので注意ですね。
発売時期は古いですが、性能は高いです。ただ、「Portacapture X8」が出たのでそちらの方が良いかもしれません。
Wi-Fiで遠隔操作ができるタイプ
無償の専用アプリ「TASCAM DR CONTROL」を活用することで手を触れずに録音が可能です。
ただ、「Portacapture X8」が発売されたので、遠隔操作がどうしても必要な場合はそちらを選ぶほうが良いと思います。
DR-22WL VER2-J
- 発売時期:2017年6月上旬
- 記録メディア:microSDXCカード(最大128GB)
- チャンネル数:2チャンネル(ステレオ)
- USB端子:micro-USB
- 乾電池:単3形電池2本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)
- Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n(2.4GHzのみ)
Wi-Fiで遠隔操作が可能なタイプ。
DR-44WL VER2-J
- 発売時期:2017年6月上旬
- 記録メディア:SDXCカード(最大128GB)
- チャンネル数:4チャンネル
- USB端子:micro-USB
- 乾電池:単3形電池4本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)
- Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n(2.4GHzのみ)
Wi-Fiで遠隔操作が可能な、XLR/TRS入力端子が搭載されているタイプ。
Portacaptureシリーズ
Portacapture X6
- 発売時期:2023年1月下旬
- 記録メディア:microSDXC(最大512GB)
- チャンネル数:4チャンネル
- USB端子:Type-C
- 乾電池:単3形電池 4本(アルカリ乾電池、ニッケル水素電池またはリチウム乾電池)
Portacapture X8が小さくなった感じです。
2023年発売ですが、USB2.0に対応していて、USB3.0には対応していないです。
Portacapture X8
- 発売時期:2021年11月下旬
- 記録メディア:microSDXC(最大512GB)
- チャンネル数:6チャンネル
- USB端子:Type-C
- 乾電池:単3形電池 4本(アルカリ乾電池、ニッケル水素電池またはリチウム乾電池)
最新式のモデル。タッチパネルに対応。
- MANUAL:基本アイコン。最大6チャンネルのマルチトラック録音対応。
- VOICE:インタビューや会議の収録用途。
- PODCAST:最大4人のポッドキャストを収録可能。
- MUSIC:音楽、楽器演奏の録音。
- FIELD:屋外の録音。
- ASMR:ASMRの収録向け。
6つのアプリから収録シーンに応じて録音プリセットを呼び出せます。
32bit float録音対応、USBオーディオインターフェース機能搭載、XLR/TRSコンボジャックを装備、3.5mmTRS端子プラグインパワー対応外部マイクの接続が可能、別売のBluetoothアダプター「AK-BT1」を使用するとiPad、iPhone、Android用アプリ「Portacapture Control」を使用して遠隔操作が可能になるという、今までの製品をアップグレードした機能がてんこ盛りになっています。
値段は高いですが、これさえあればという感じですね。
参考動画
参考動画を載せておきます。
DR-05 VER3
DR-05X
DR-07X
DR-40X
DR-100MKIII
Portacapture X8
あとがき
DR-〇〇XシリーズのUSBオーディオインターフェースのレビューが悪かったのですが、YouTubeにあげられている動画を見る限りでは問題なく使用できそうな感じですね。
近距離の録音をするのであれば、マイクが可動式でなくても大丈夫そうですが、少し遠くの一方向からの音を拾いたい場合は可動式のほうが良さそうです。
まとめてみた結果、購入するのであれば「DR-07X」が1番コスパが良さそうです。「Portacapture X8」がそりゃあ1番良いでしょうが高いしね。
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